ホオジロザメは凶暴ではない

実はサメは凶暴ではない。
恐ろしく計算高い生物だ。

エラを持たないサメは呼吸するために常に泳いでいなければならない。
したがって、カロリーの消費と取得のバランスを最優先として行動する。
無意味な行動は、即、自身の死に直結するのだ。

捕食に当たっては、そのコストパフォーマンスを最優先する。
捕食に消費するカロリーと捕食によって得られるカロリーを天秤にかけて、得るものが多い場合だけ行動する。

その判断をするために、「まず噛み付く」のである。
コストが見合わないと判断したら、放置する。
ちなみに、サメが好むのはすぐにエネルギーに変換できる「脂肪」である。
だから、筋肉質なひとより肥満なひとのほうがサメにとってのゴチソウである。

サメのそういったセンサーは鼻先にある。
そこを攻撃されると、機能不全に陥って動きが止まる。

サメに襲われたら、その鼻先を殴りつけるのが最良の回避手段である。